クリニックの相談で
「やる気が出ません。何かやろうと思うけど、気力が出ないというか…
やる気や気力ってどうやったら出るんですか❓」
と話す方がけっこういらっしゃいます。

そこそこ動いているし、やらないといけないことは一応やっているけど
何か活動的、行動的な人のようにバリバリやれないし、やろうとも思わないし…

特に今のように、あまり人と人のコミュニケーションも無いし、あまり明るいニュースも無いときには
どうしても気が滅入って、あまりハツラツ元気に行動する気分にもなれませんよね?

ただ、病気でもないときに、気分が乗らないからとダラダラしていると、
わたしたちの脳から「この人は今冬眠状態ですよ。あまりエネルギー産生しなくても大丈夫ですよ!」と身体に指令が来て
どんどんエネルギーが低下していって老化が進みます。
廃用性委縮といって、使われない部分の筋肉や骨が固くもろくなり、筋力低下、免疫力低下が起こります。

「やる気が出ないので動きたくない~」といっているうちに
本当に「動けなくなる」のです😰

中高年になったら、「気分が乗ったら動こう、やる気が出たら何かをしよう」はそもそも大間違いということです。

ほとんどの方は、毎日歯磨きをすることでしょう。
「気分が乗ったら歯磨きをするけど、今日はやる気が出ないからやめよう。」と思う日はないはずです。

それと同じように、
「自分にとってコレが大事」ということをよく考えてみて、それに必要な行動を習慣化することが大事です。

「足腰の健康が大事」という人は毎日、せめて週に3回はラジオ体操やウオーキングをする
「ボケたくない」という人は、運動に加えて頭の体操で毎日ゲームをしたり本を読んだり
「人との交流が大事」という人は、友人にメールをしたり、コロナに気をつけながらコミュニティに参加したり

やる気が先ではなく、行動することから始めてみるのです。
気分転換に近くの公園に行ってみてきれいな花を見たら、自分の庭の手入れしなきゃ!と思いついたり、ガーデニングに目覚めたり…
ふらっと美術館に行ったら、なんとなく水彩画を描きたくなったり、家にある美術本を読みたくなったり…

やる気が出なくても、まず小さな行動を起こす

ぜひ実行してみてくださいね😁