今日は2021年12月30日、みそか(晦日)です。

年賀状を出している人も、年賀状ではなくLINEやメール、そのほかのSNSで新年にご挨拶する方もいらっしゃることでしょう。

今、年賀状を書いていて、そのほとんどの相手に数年、それどころか数十年会っていない事に気付きました。
年賀状を出すくらいですから、一時期はとても親しかったり、楽しい時間を共有した親類や仲間たちなのです。
それなのに今は、よっぽどお互いが日時を示し合わせて、積極的に連絡を取らない限りは、なかなか会う機会がありません。
同窓会や、趣味や専門分野の集まりなどで、定期的に顔を合わせていた方たちとも、今年は会えていません。
年賀状を書きながら、
懐かしい顔やエピソードを思い出しますが、あれから数年…数十年…今はどうなっているのかしら。
袖(そで)振り合うも他生(たしょう)の縁(どんな小さな出会いや人との交渉も、偶然ではなくすべて深い因縁によるという意味)」といいますが、
これまで関わってきた懐かしく思い出す良いご縁の方でも、少しずつ現実の実際の関わりが少なくなることが多いのです。

それを想う時、カウンセリングで相談の多い
毎日毎日顔を合わせないといけない「嫌いな相手」という関係性が違って見えてきます。
「遠距離恋愛の彼氏とはめったに会えないのに、毎日毎日イヤな職場の人とは顔を合わせないといけない。」
と人間関係のストレスを抱えている人は多いのですが、
よく考えると、とても親しい間柄の人でも、いずれなかなか会えなくなるのですから、
ましてやイヤな人なら、今のこの時期過ぎたら(職場なら長くて定年まで、短ければ異動の日まで)、顔を合わせることは無くなるでしょう。

人生は旅旅人が旅の途中で人に出会う、そして別れる…
そう考えると、「親しい人とも別れがくる、嫌な人とも別れがくる。」実体が見えてきます。
だからこそ「一期一会(いちごいちえ)」(この出会いは一生に一度の機会なので、大切にしようという意味)で
出会っているこの時間に、相手を大事に思って接することが大切なのでしょう。

近年、人と人が会う機会が減りました。
親しい人ともなかなか会えないのですから、新しい知り合いが増える機会も激減しています。
ですから、
今の人間関係を大切にしましょう。
旅の途中で、袖触れ合っている方々です。何かのご縁があるのでしょう。
なにかのご縁があっても自分の人生の旅の途中ですから、どういうすれ違い方をするのかは、自分次第です。
お互い、数年、数十年過ぎても懐かしく思い出せるような、そういう触れ合い方をしたいものですね✨