く[人間の悩みは、すべて対人関係の悩みである」

これはアドラー心理学の大きな柱です。
の世界から対人関係がなくなってしまえば、それこそ宇宙のなかにただひとりで、
他者がいなくなってしまえば、あらゆる悩みも消え去ってしまう、ということらしいです。
確かに、お金も、自分一人で使うわけにはいきませんからね…💦

「すべての悩みの原因は人間関係である。」とまでは納得できない人でも、
最近起こったイヤなできごとを思い出すときには、特定の人物の顔が浮かんでくることでしょう。

人間関係の悩みから体調を崩している人の特徴は、大きく分けて二つです。
1つ目は、いやな相手から逃れられないケースです。
職場や友人知人、家族や親族など、いやな目に遭いながらもお付き合いを続けているケースです。
この場合、「学習性無力感」という状態に陥って、メンタルや身体にストレス症状が現われることが多いのです。

学習性無力感(がくしゅうせいむりょくかん、英: Learned helplessness )とは、
長期にわたってストレスの回避困難な環境に置かれた人や動物は、その状況から逃れようとする努力すら行わなくなるという現象。
学習性無力感の症状として
・乗り越えようとしない・意欲がわかない
・逃げようとしない・意欲がわかない
・回避しようとしない・意欲がわかない
・努力をしなくなる
・諦めてしまう   などのうつ症状のような状態になってしまいます。
2つ目は、離れている時でも常に思い出してしまうケース。執着とか粘着気質とか呼ばれます。
「しつこく根に持つ」という気質の人で、いつまでも怒りや恨みなどのネガティブな感情を繰り返し思い起こします。
自他否定型に多いタイプで、結局は自分を傷つけるとわかっていても、自分に苦しみを負荷させてしまいます。
エゴグラム(交流分析の自我意識診断)では「自己破滅型」、仏教でも「怒りで身を亡ぼす」などと表現されています。
解決策は、タイトルにある通り
「全速力で、そこから離れろ~!逃げ出せ~!💨💨💨💨💨💨」しかありません💦
そうでないと、自滅してしまうからです。
大人になってからの「人間関係のストレス」は、一旦自分が感じ取ると、よっぽど「自分が誤解をしていた」というケースでない限りは、
改善したり修復することはありません。
確かに「自分が変わらなければ相手も変わらない。」と自己改革や自分の認知行動を変える努力も大切でしょう。
けれども、メンタルや身体に既にストレス症状が出たり、学習性無気力感に陥っている人が、
さらに自分だけ努力をしてまで、相手を好ましく思えるようになるでしょうか…💦
自分の中にイヤな感情が残らないように、いやな人、いやな記憶から離れることだけにエネルギーを注ぎましょう。
(そうは言っても、職場や家族なんで離れられないのよ!💢)
という方なら、対象者のために
(あの人がもっと良い居場所に行けますように)と祈ります。そしてなるべく接触を減らします
(配偶者だとしても、なるべく顔を会わせないようにするだけでもストレスは軽減します。)
間違っても、(あんな奴、死んじまえ!辞めさせられてしまえ!)などと祈ってはいけませんよ!
「人を呪わば穴二つ」というのは実際に必ず起こりますから…🥶
自分の中の感情については、
「思い出さないようにしよう!」などの「~しないように…」いう否定形の決意は、脳にとっては逆効果になります。
ですから、具体的な方法としては、
思い出す時間を物理的に減らすのが効果的です。
例えば歌を歌ったり、眠ったり、食事に集中したり、考えが浮かばないように工夫をする努力が必要です。
「そんなこと言っても思い出してしまう」というタイプは、頭の思考回路を止められないので、
ハードな筋トレをするのが効果的だということが、研究でわかっています。
ぜひトライしてみてください。
自滅するよりも、筋肉痛の方が害はありませんよ!!